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中原中也ゆかりの鎌倉行き

sカイドウsIMG_1128.jpgsIMG_1115 2満開の海棠。
湘南朗読会の春恒例。
鎌倉妙本寺のカイドウのもとで中原中也を想うという行事があった。

小林秀雄によって昭和12年に書かれた「中原中也の思い出」という短文を妙本寺の祖師堂の縁に座って声にだして読み継ぐのはいつものスタイル。
文章の出だしは、「鎌倉比企ヶ谷妙本寺境内に、海棠の名木があった。(・・・略)晩春の暮れ方、二人は石に腰掛け、海棠の散るのを黙ってみていた。花びらは死んだような空気の中を、まっすぐに間断なく、落ちてゐた・・・」。
中也との青春時代からの交わりのうちで、彼の天性の哀しみを理解していた小林秀雄がその年の中也の死までを書いている文章を声に出して読みながら、満開の海棠を眺めるという趣向である。

s日蓮聖人s仁王の小鬼お寺の縁起によれば
「比企ヶ谷は比企能員一族が住む谷戸(やと)であったところから「比企(ひきが)谷(やつ)」と呼ばれています。しかし、比企一族は建仁3年(1203年)に権力保持を目論む北条一族によって滅ぼされました。その争いを「比企の乱」といいます。」そうで、華やかな花のある傍らに比企一族のお墓がずらりと並ぶお寺なのだ。

その後、中也が住んだ家があった寿福寺へ行き、金網の外から陰気な家と描写されたその家をを垣間見てから、中也の弟の中原思郎氏による中也の死の様子などの短文を狭い路地に立って読み、雨模様になった午後の鎌倉駅で解散であった。
作品の現場へ行きその作品を朗読する、というのが湘南朗読会主催者H,Y先生の朗読の骨頂であり、山口、奈良、花巻、スペイン、などへも行って読んだ40年ほどの過去の時間を思い出したり話したり。
長く続く先生もメンバーも年をとったけれど、無事に歩いた1万数千歩でありました。


ときは3月梅は満開

sIMG_0003.jpg有吉佐和子作「悪女について」新潮文庫
「中原中也全詩集」角川ソフィア文庫
今年になって系統の違う二冊の本と仲良くしている。


「悪女について」は月一で通っている朗読教室「声薫」用。
今年は発表会を予定していて、先生が提案されたのがこの作品である。
帯裏の紹介文では「自殺か他殺か、虚飾の女王、なぞの死ーースキャンダルのまみれて謎の死を遂げたびぼうの女実業家富小路公子。彼女に関わった27人の男女へのインタビューで浮かび上がってきたのは、騙された男たちにもそれと気付かれぬ恐ろしくも奇想天外な女の悪の楽しみ方だった。」
という内容で27人それぞれの語る言葉が綴られるという形で、長い小説になっている。

この27話の中から10話を選んで教室のメンバー10名が1話づつ朗読する、という趣向である。
それぞれの話を内容と作風を損なわずに10分程度にカットして、各自がまとめなくてはならないから大変で。
発表会はいつになるのか、果たして実現するのか。
私の担当は、悪女の母親で八百屋のおかみさんというまあ適役かも。
著作権のことは、趣味の朗読会のような1回のみの小さな公演の際には許されているようだ。

もう一冊の「中原中也全詩集」。
これはほぼ40年近く前から湘南朗読会でなじんでいる中也の作品を殆ど網羅している立派な本である。
30数年前に、先生によるプロ級演出で朗読の公演を2回やっているので少しは覚えているが。
「湘南朗読会」で今年からまた改めて読むことになったテキストである。
湘南朗読会は90歳超えの方と不調の方1名を除いていまだ10名が集まることが出来る。

734頁もあるその一番初めから読むらしい。
中也が18歳前後の初期詩篇から

朝の歌

天井に 朱きいろいで
  戸の隙を 洩れ入る光、
鄙びたる 軍楽の思ひ
  手にてなす なにごともなし。

小鳥らの うたはきこえず
  空は今日 はなだ色らし、
倦んでてし 人のこころを
  諫めする なにものもなし。

樹脂の香に 朝は悩まし
  うしなひし さまざまのゆめ、
森竝は 風に鳴るかな

ひろごりて たひらかの空、
  土手づたひ きえてゆくかな
うつくしき さまざまの夢。

冬の円覚寺

s円覚寺年が改まってからも、よく晴れた穏やかな1月の日が続いている。尤も東日本に住む者に与えられる幸運な気候なのだけれど。
ほぼ一年中人の多い鎌倉だけれど、さすがにこの時期の人出は少ない。
北鎌倉駅を降りればそこが門前、午後の円覚寺は人影も見えず静まっている。


s如意庵入り口s如意庵今日のお目当ては、寺内に沢山ある塔頭の一つ如意庵である。
掃き清められて清々しい入り口の階段を登ると門。玄関先にはゆったりとした蔓を配した一輪の椿、広げられた扇がなんとなく艶めいたしつらえである。
鳴らしてください、と墨で書かれた鈴を鳴らすとすぐに襖が開いてどうぞこちらへ、と案内してくださる。
紅い毛氈を踏むとすぐが本堂、その庭に面した廊下に8席ほどの机と椅子。
ここは「安寧」という甘味処である。
s如意庵お菓子すぐに香りの高いほうじ茶が運ばれ、ほっとして両手で包んでいただいていると、抹茶とほんのり紅色の餅菓子、小さなお盆の上に開いた蝋梅のひと枝が添えられている。
他に二組のお客さまがいたが、後ろには仏像がいらっしゃる本堂であるから、わーやばー、とはしゃぐことはできない。
ほうじ茶は頃合いをみてお代わりの熱い急須が運ばれ、ゆっくりとお喋りを楽しんだ。
前に置かれた蝋梅が馥郁と香る。
帰りにお菓子に添えてあった蝋梅と椿の小さな枝を丁寧に包んでくださったお花をいただき、ほっこりと暖かく帰宅できた冬の午後だった。
s如意庵蝋梅部屋に活けたら、その近くが今も香る。

水、木、金曜日だけ開かれる甘味処だけれど、月に一日だけランチがある日があり、1日だけ設けられた予約日の電話で30分ほどで満席になるという。
試しに3月の予約日に電話をかけて見ようと、友人と決意した。

平成31年はじまりました

s2019年年賀状web用1
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2018年の終わりに

いつもと同じ時間の過ごし方がなんだかせわしないな、と思っていたが週3のお出かけ予定に加えて夫の病院付き添いというものが入っていたのだった。夫は今の所病人ではないし、足腰もしっかり、脳内は3歳年下の女房よりはクリアー、苦手な相手がお医者さま、か。
なんというか、どうもそうらしいので、最近は夫の診察には付き合うことにしている。狭心症やら肺気腫やらなんだかんだと病名を持っているが、腎臓関係の検査数値が上がってくるのが気になっていた。
何でも相談できる掛かり付けの女医先生は心配している気配がない。さまざまな状態の時に事前に適切な助言をくださるのに、腎臓のことはよくご存知ないのかなどと勝手な忖度で、、腎炎関係のサイトを巡って読んだり、腎炎のためのレシピ集とか腎臓系食品成分表を買って読んだり、献立に悩みながらそれなりの食事づくりを1ヶ月ほど頑張ってきた。
先日、大きな病院の腎臓内科で検査と診察をしていただいた。私の目論見は病院の栄養管理士さんに料理の相談をしたいと思っていた。
しかし、検査のクレアチニン数値、カリウム数値はほぼ一年前の数値まで下がっていた。
優しそうな医師に奥さんの愛情ですね、なーんて褒められて、自己流の食事管理でいいのだとわかって、むしろやりすぎだったとわかって、雲が晴れた気分になった。
という、お粗末なこの頃でありました。
おまけは、食事づくりに手抜きが出来なくなったこと、うーむ。

sIMG_0613 311月末、中学時代の仲良し、Rちゃんと鎌倉芸術館で音楽を聞いた。彼女はいま熱海の高齢者マンション住まいでのんびり、楽しく暮らしている。この日は彼女の大学時代の友人も東京から見えていて彼女のマンションに泊まり込んで体験と行楽をしたのだという。人柄のいいRちゃんと一緒ならきっと楽しく老後を過ごせるだろうな、と羨ましく思った。


sIMG_0623.jpgsIMG_0639.jpg南太平洋倶楽部(二十年来の夫婦5組の仲間)で恒例の年末お泊まり例会。
89歳、86、85、83、79、、、から73歳の9名が揃った。揃うだけでも有難い、楽しい。
熱海のホテルで1泊、それだけで体力的にいっぱいである。また来年を約束して帰宅。夕飯のしゃぶしゃぶ御膳が素晴らしく美味しかった。

sIMG_0732 2服を縫っていただいた。オーダーメイドで身幅たっぷり、楽でストレスがない。安い。暖かい。またこのサイズでお願いしよう。




sDSC07711.jpgギターサークルのボランティア演奏会。

演奏「アメリカ」(ウェストサイド物語より:バーンスタイン曲)
「ひまわり」(映画主題曲:ヘンリー・マンシーニ曲)、
「ワルツ」(組曲・仮面舞踏会より:ハチャトリアン曲)
歌いましょう「冬の星座」「ふるさと」「もみの木」「ジングルベル」「聖夜」
アンコールに「ラ・クンパルシータ」
元メンバーの私はマイクを持って歌っていただいたり、馴染みのない曲の説明をしたりする役。
上手ねえと喜んでくださったり、私もギター弾いてたんですと話にきてくださったり、素敵なバリトンの男性が歌ってくださったり、とボランテイアにはいつも刺激と喜びがある。

「Soul and Body」と銘打った老人体操の忘年会も終わった。年賀状を作った。引き出しを毎日一つづつ片付けている。練習すべき朗読の課題が二つあるけれど来年まわし。無事に年越しが出来そうだから、まあ上出来ということかな。

群馬、秋の家族旅行

今年の家族の旅は群馬県となりました。

旅行のしおり長男が作ってくれた旅行のしおりにしたがって、辻堂駅発8時21分高崎行きのグリーン車の座席に親、次男が無事に座りました。
今年は両親の体力を考慮して、ゆっくりと電車でというプランをたててくれたようです。
高崎駅まで2時間半くらいですが、乗り換えの心配もなく車窓を眺めてのーんびり。
上野駅から長男夫婦が合流、12席ほどの小さな個室風なグリーン席に貸切状態で収まったのは遠足みたいです。
駅のホームのアナウンスで聞き覚えのある、「かごはら」(籠原)駅を通る、「へえ、こんなに寂しい駅なの」。
知らない駅、知らない景色は楽しいのね。

sIMG_0457.jpg高崎駅から上越線に乗り換えて沼田まで。
新幹線ではないふつーの路線が珍しく車内からスマホを構えますがなかなかうまくゆきません。
沼田駅は我が懐かしの尾瀬に近い駅。
レンタカーで移動しますが「オゼには行かないよ!」。
いいもん、尾瀬はもう冬ごもりだから。

sIMG_0463.jpgsIMG_0477.jpgsIMG_0466.jpg
曇り空の空気はしっとりと湿っているので、今日は市内観光ということになり
紅葉の名所という吉祥寺へ車を停め、様々な秋色が見事な庭園を楽しみました。
今年の夏にうんざりして、紅葉の季節を待ち焦がれていたから思い切り堪能。

s水上記念五人宿はMICASAというこじんまりした利根川沿いの宿。




IMG_0517s.jpeg
翌日は晴れ。


IMG_0493s.jpgsDSC07689.jpg谷川岳ゴンドラとそれに続くロープウェイは霧雨の中だったけれど、かかっている虹のおしまいまで見ながら登っていく素敵な体験、わーい\(^o^)/
ロープウェイの頂上で谷川岳の雲が切れるのを待っていましたが、無念、そこだけに厚い雲がかかって動かず。
ちょっぴり登山の気分が味わえました。次男は以前ここから頂上へ登山したそうです。


sDSC07683.jpg帰りの車中でみる山々は鹿の子模様の紅葉で埋まっています。
あ〜きの夕日にて〜る山も〜み〜じ〜、ああにっぽんの秋。


sIMG_0540.jpg鉄道好きの家族ゆえ、沼田からSL「ぐんまみなかみ」なる列車に乗り込み窓を開けられるレトロな座席で高崎まで。
帰りも少しも飽きずに眠くもならずに楽しい電車の旅でした。
ありがとね、みんな。


 
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わかめ

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